夏の定番アイテムといえばショートパンツです。暑い夏には、ショーツを履いてお出掛けする方も多いのではないでしょうか。今回は、そんなショートパンツの中でも、パタゴニアのバギーズショーツについてお話ししていきます。このバギーズショーツは、１９８２年の発売というから驚きです。４０年近くパタゴニアの夏の顔として販売されていることになります。これだけ聞いても、いかに多くのユーザーから愛用されているかお分かりいただけるでしょう。私も、実際に販売員としてバギーズショーツを販売したことがありますが、非常にお客様満足度が高く、リピート買いされるお客様も多くいらっしゃいます。その機能性や使い勝手など、支持されている理由について、お話ししていきます。
［パタゴニアとは］
１９５７年にイヴォン・シュイナードが、パタゴニアの前身であるシュイナード・イクイップメントを創業します。彼はその会社で、ロッククライミング用具の製造と販売を行います。シュイナードは、自宅の裏庭に作業場を作り、そこで作成した用具を車に積んで販売を行います。数年後、シュイナードの作る用具は、プロのクライマー達からも評判となり、１９６６年ベンチュラに拠点を移して、会社を拡大していきます。
シュイナードは、自分たちが製造、販売する用具が自然の岩を破壊していることから、自然環境の保護について考えるようになり、１９７２年にハンマーを使わずに手で使うチョックを発売すると、これが空前の大ヒットとなります。
１９７３年、衣料品部門をパタゴニアとする。パタゴニアは、実在するアルゼンチンとチリにまたがる非常に風の強い荒涼とした地域のことですが、はるか彼方の地図にも載ってないような遠隔地というイメージと、どの国の言葉でも簡単に発音できる言葉であるということからブランド名として採用されました。
１９８５年には、パタゴニアが毛玉にならない両面起毛のシンチラ素材を開発。これが現在のフリースの原型となります。当時のアウトドア製品は、色彩が暗くバリエーションも少ないのが当たり前でした。しかし、パタゴニアは鮮やかな色彩を使って、アウトドア業界に革命を起こします。シンチラ素材と他社にはない鮮やかなカラーリングで、パタゴニアはアウトドアウェアブランドとして確固たる地位を築いていきます。
パタゴニアを語る上では、地球環境に配慮した製品作りと、自らの製品を使用したアウトドア活動によって、起こる環境破壊に対する取り組みは欠かすことができません。リサイクルコットン、リサイクルペットボトルを使用した製品や、環境保全の為の基金とその活動は、どのアウトドアブランドにも先駆けてパタゴニアが取り組んできたものとなります。
１）水着としても使用できる素材と機能性
バギーズショーツの素材には、環境への影響に配慮したリサイクル・ナイロンが使用されており、このナイロンにパタゴニアが独自で開発したDWR加工（耐久性撥水）を施しています。ナイロン素材は、とにかくすぐに乾く素材ですから、ひと泳ぎしてからしばらく陸上にいれば乾いてしまいますので、遊び終わって着替える手間が一つ減るわけです。また、ポケットの内側はメッシュ生地となっており、汗をかいたり、洗濯などで水気が多い状態でも乾きやすく快適に過ごせるように作られています。水着として使用した際に、海で泳いでもポケットに砂が溜まってしまうこともありません。また、インナーが付いていることにより、水着としての実用性が高く、女性が街着として使用するシーンでも安心感があります。ウエスト部のコードとゴムによってリラックスして履けることもポイントです。
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２）豊富なカラーバリエーションと品番
バギーズショーツといえば、定番カラーのみならずシーズンだけの限定カラーや柄物など多彩なカラーが特徴の一つです。シーズンごとに一枚ずつ増やしていく愛用者も少なくありません。また、丈の短い定番の５インチよりも２インチ長いロングタイプ、やや細身で軽量ナイロンを使用したバギーズライトなどがラインナップとして存在します。定番のバギーズショーツはアクティブなイメージですが、丈を長くするだけでややルーズでリラックスした印象へと変わり、年齢層も広がります。
使用者のスタイルに合わせたチョイスを可能としているところも、バギーズショーツのリピーターが多い理由でしょう。
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３）コーディネートに取り入れやすい
バギーズショーツが、ベストセラーとなっている理由の一つに様々なシーンを想定してデザインされているという点が挙げられます。もともとの発想が街中で使える水着ですから、水着としての、機能を残しつつ街中で着用しても違和感がない仕上がりを追求しています。Ｔシャツや半袖シャツ、アロハシャツなどで合わせればコーディネートは容易です。また、足元もサンダル、スニーカーと幅広く対応できます。また、トップスのサイズ感に合わせて、オーバーサイズなら５インチ、ジャストサイジングなら７インチとレングスを変えてみると、全体の印象も変わってきます。
 | 価格:7,290円 |
［まとめ］
ここまで、パタゴニアのバギーズショーツについて、その魅力をお話ししてきました。実際に私もランニングや、水着、もちろん街中でも使用したことがありますが、よく考えられた製品であることは、疑いようもありません。用途に合わせて、それぞれに買い揃えなくてもバギーズショーツが一枚あれば、いずれのシーンでも快適に、違和感なく使用することができます。夏にピッタリのカラーや柄も、見ているだけでワクワクしてきます。その機能美を是非、一度体験してみてはいかがでしょう。
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