私もワードローブとして活用しているビルケンシュトックのボストンは、ブランドを知らない人でも目にしたことのある代表的なモデルとして知られています。今回は、ビルケンシュトックの代名詞とも言えるモデル、ボストンについてお話ししていきます。私のボストンとの出会いは20年前まで遡ります。行きつけのショップで陳列されていたボストンを見たときの衝撃は忘れられません。靴でもなく、スニーカーでもなく、サンダルとも言えない形状は、私の中の靴の常識を覆してくれました。それ以来、私はカラーも素材も様々なボストンを買い集めるようになりました。今回は私が永く愛用して、感じたことや特徴などを大きく三つのカテゴリーに分けてお話ししていきます。
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[ビルケンシュトックとは]
ビルケンシュトックとは何かと問われると、実は人物の名前なんです。ビルケンシュトック家は代々の靴職人の家系で240年以上の歴史を持ちます。今や世界の靴ブランドトップ5に入るだけではなく、世界で最も有名なドイツブランドの一つと言えます。ビルケンシュトックの商品は世界90カ国で販売され、日本では特にサンダルの知名度が高く、代表的な製品として2本ストラップのサンダルのアリゾナやクロッグタイプのボストンが知られています。
ビルケンシュトックの土台を築いたのは、インソールの販売でした。ビルケンシュトックのサンダルは全て、インソールにアッパーとアウトソールを引っ付けるというコンセプトでデザインされています。言わば、ビルケンシュトックの真髄はサンダルのコルク部分であると言えます。
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1)履き心地の良さ
ボストンの形状を見れば、お分かりいただけると思いますが普通の靴と違い、爪先に向けて幅が広くなっています。この形状は、足の指先が常に動かしやすくリラックスした状態を保つことができる上、踏ん張りが効きやすく足が疲れにくいという効果があります。
また、固いコルクのインソールは、履く人の体温と体重によって、足型に合ってくるという特性を持ちます。履き始めよりも使い込んだほうが履きやすくなる訳です。ビルケンシュトックは固いインソールによって足を矯正するという観点から靴作りを行っています。インソールの中の土踏まずや踵、爪先の凸凹によって足が真っ直ぐ、地面に着地するように設計されているのです。また、ボストンには踵がなくサンダルのように、スポッと履くことができます。玄関でまごつくことなくお出かけできるので、ストレスがありません。さらに、長時間の歩行をする際にはストラップをきつく締めておけば、脱げそうになることもなく、靴がしっかりと足に密着して疲れにくくなります。リラックスして履けるにも関わらず、靴としての機能がしっかりしている点は他ブランドにはない特徴と言えます。
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2)カラー、素材のバリエーションの多さ
ビルケンシュトックの代名詞とも言えるボストンは、ビルケンシュトックを扱う店舗では必ず見かけることができます。最も有名な素材とカラーはスエードレザーのトープでしょう。ビルケンシュトックが日本に輸入され始めた当時から現在まで、定番として馴染み深い品番です。ファンのお客様が多いモデルであるボストンは、毎シーズン必ず新作カラー、素材が登場します。スエード、スムースレザー、オイルドレザーやフェルト、ウールといった季節物も充実しています。限定生産や、シーズン限定の品番も多く、私もついついシューズクローゼットのキャパを考えずに購入してしまいます。このように、ボストンはコレクターも納得する品番数の多さを誇っています。初めての方もお気に入りが見つかりやすいと言えるでしょう。
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3)コーディネートの幅広さ
ボストンは、一見かなり独特な形である為、お客様からコーディネートしにくいといった意見を頂くことがあります。しかしながら、洋服にも言えますが基本的に全ての装いに合わせることのできるアイテムは存在しません。ボストンにも得意、不得意があるのも当然です。例えば、黒いパンツにスエードのトープを合わせるのはやはり無理があるでしょう。個人的には、素材かカラーのいずれかを合わせれば無理なく履きやすいモデルという印象です。前述の黒いパンツであれば、素材でいうとスムースレザーが適しています。スエードのように毛足のあるレザーはカジュアルなテイストが強いので、スエードで合わせるならブラックかダークブラウンが無難でしょう。また、パンツは細身よりもややゆったりしたパンツやスカート、ワンピースが合わせやすいのですが、細身のパンツでも普段の裾丈から少しロールアップするなど、短めの丈にすれば違和感なく履くことができます。個人的な経験としては、スムースレザーのブラックとスエードのトープの二品番を抑えておけば、様々なシーンで活躍してくれるでしょう。このように、クセがあるように思えるボストンは案外コーディネートの幅が広いということがお分かり頂けたかと思います。
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ビルケンシュトックのアリゾナを履いたら他のサンダルが履けなくなる3つの理由
[まとめ]
今回はビルケンシュトックの代表的なモデルであるボストンについてお話ししてきました。履き始めるとファンになってしまう方も多いモデルですが、なかなか最初の一歩を踏み出せない方も多いでしょう。かく言う私も最初は、コーディネートや履き心地に不安を持ちながら購入しましたが、今ではワードローブとして欠かせないアイテムとなっています。今回のお話しで、ボストンに対して少しハードルが低くなった方がいらしたら嬉しく思います。その履き心地や使い勝手を是非体験してみてはいかがでしょう。
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