長い冬も終わり、春はだんだんと気温も上がってきて、過ごしやすくなってきます。またお花見や、新しい門出のシーズンということもあり、気持ちを高揚させてくれる季節となります。こんな晴れやかな季節には、新しく洋服の一つも欲しくなるのは当然でしょう。女性はいち早く季節を先取りして春の装いに移行していきます。しかし、多くの男性はなかなか冬服を卒業できず、汗をかきながらフリースやダウンを着てしまっている、そんな光景を職業柄よく目にします。お話しを聞いてみると、中途半端な季節に何を買っていいのか分からない方、休みの日にしか私服を着ないから、半袖のシーズンまで粘りたい方、など実にいろいろな方がいらっしゃいます。個人的な意見ですが、せっかく四季のある日本にあって、季節による服装の変化は気持ちを入れ直したり、メリハリをつける効果もあると考えています。今回は、服装迷子になりがちなメンズに向けて、こんなアイテムを持っていたら春のファッションを楽しめるし、実用的なのではという観点からお話ししていきます。
[ファッション業界における春]
アパレルの業界で春のシーズンは大体、2月の下旬から5月の下旬くらいまでを指します。2月は正直冬の装いで充分対応できます。実際かなり寒いので春のアウターはまだまだ着ることが難しいでしょう。問題は3月から4月にかけてです。日中の気温は20度を越えて汗ばむほどですが、朝と夜はまだしっかりと寒い状態です。この季節をカバーしつつ、更なる気温の上昇に備えていく必要があります。
1)ジップアップのパーカー
寒暖差の激しい春の気候に対応するアイテムの代表選手がジップアップパーカーと言えるでしょう。素材は様々ですが、ナイロン、スウェットが主流で、近年はシャツ素材の物も登場しています。まず、ポイントとしては脱ぎ着が容易であることです。朝と夜は上から羽織り、日中は脱いで過ごすことができます。ナイロン素材のものは、ノースフェイスやパタゴニアなどのアウトドアブランドがおすすめで、折り畳んで小さく収納してバッグなどに入れておくことパッカブル仕様のものが重宝します。また、急な雨に対応する為に撥水効果のある素材を選んでおけば雨合羽代わりに使用することもできます。スウェット素材は、やはり保温性とカジュアルな見た目が特徴です。ナイロンにはない包み込むような安心感はスウェットならではです。また、裏が起毛していないものを選んでおけば長いシーズンに対応できます。スウェットのジップアップパーカーは、アメカジの基本ですので、ボトムもチノパン、デニム、軍パン、インナーもTシャツ、襟付きのシャツでも合わせやすいアイテムです。シャツ素材のジップアップパーカーは、リネンなど夏向きな素材を選べば夏の間も使用することができる優れものです。梅雨や冷房の強い部屋など夏を迎えても活躍するアイテムですので、このタイミングで新調してみるのはいかがでしょう。
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2)長袖カットソー
春のインナーと言えば欠かせない存在となるのが、長袖カットソーいわゆるロンTです。定番のセントジェームスなどもこのカテゴリーの商品となります。単純ですが、スウェットよりも薄手で半袖Tシャツを着るタイミングまで活躍してくれます。デザインとしては、プリントでロゴのついたものはカジュアルなアメカジスタイル、無地のものであればボトムやアウターによって印象が変わります。ボーダー柄も定番的なアイテムとなりますので、クローゼットに一着は欲しいところです。また、袖の丈が7部のものも一般的になっています。代表的なブランドとしてWALLAWALLAなどが有名です。ロンTは一枚で着るパターンやアウターのインナーとしても勿論、長袖Tシャツの上から半袖Tシャツを合わせるなどの重ね着にも使用できます。ロンTは、秋口で再度活躍するアイテムですので、白や黒といった基本色とボーダー柄はおさえておくべきでしょう。
価格:8,150円 |
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3)長袖のシャツ
このアイテムも、春のコーディネートには欠かせません。ジャケットのインナーとして、あるいはTシャツの上から羽織るスタイルも王道です。シャツ生地はかさばらないので、持ち運びにも便利です。袖をまくって使う方法も一般的で長いシーズンをカバーできるアイテムです。リネン素材を選べば夏にも対応することが可能です。襟付きが主流ですが、ノーカラーも定着してきており、同じシャツでも少しラフで自由な印象となります。通年で使えるコットン生地であれば秋に再び使用することができるところも嬉しいポイントです。また、シャツは柄物もポイントとなります。白い無地のシャツは汎用性があり必須アイテムですが、ストライプ柄は爽やかで引き締まって見えますし、チェック柄であればカジュアルで親しみやすさが表現できるでしょう。
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[まとめ]
今回取り上げた3つのアイテムはいずれも、秋口にも使用できるというところが共通しています。男性の方の場合、平日には仕事着しか着ない方も多いので春や秋といった狭間のシーズンの服装が後回しになってしまうのは致し方ありません。ご紹介してきたアイテムを一度に購入することも勿論おすすめしますが、春はシャツだけ買って秋になったらパーカーや長袖のTシャツを検討するといった具合に、揃えていけば出費も抑えることができます。また、今まで購入してきた洋服と合わせて使うことを想定したアイテムをご紹介してきましたので、クローゼットに一着増えるだけでも随分と着こなしの幅が広がるはずです。春が来たら、たまにはパートナーの方、奥さんと一緒に洋服を選んでみてはいかがでしょう。今回の記事を踏まえて、ご覧になれば、ピンとくる一着に出会えるかもしれません。
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