定番カットソーとして、確かな品質で絶大な信頼を得ているセントジェームスのウェッソンですが、しっかりとした生地である点で、春夏シーズンの汗ばむような時期には着用が難しいという難点があります。私も販売員として、お客様とお話しする際には、春、秋、冬の3シーズンはウェッソンがおすすめです、といったご紹介をしています。裏を返せば、真夏に着用することはあまり、おすすめできないという事になります。もちろん、コットン生地ですから一年中着用できると言えば、間違いではないでしょう。蒸し暑い日本の夏に、分厚いコットンの長袖が果たして現実的かというお話しになってきます。個人的には、夏は我慢せず半袖にしてしまうほうが、理に適っているのでセントジェームスのピリアックをおすすめします。今回は、夏向きのセントジェームスとして、シーズン定番とも言えるピリアックのお話しです。
知らなきゃ損する！セントジェームスの着こなし３パターンとは？
［セントジェームスとは？］
セントジェームス＝バスクシャツというイメージがありますが、その起源は１６世紀まで遡ります。スペインのバスク地方の船乗りが着用していた伝統的な手編みセーターがその原型と言われ、視界が悪い状態で周りの船や船員同士の見分けをつける為に、目立つボーダー模様が定着していきます。
ブランド名のセントジェームスはフランス北部のノルマンディー地方にある小さな街です。近隣には観光地としてだけでなく、良質な羊毛の産地としても知られるモンサンミシェルがあります。このモンサンミッシェルは、セントジェームスの製品のタグにも記されています。
モンサンミッシェルの干潟の牧草で育った羊からとれる良質の羊毛を使ったマリンセーターは漁師や船乗りたちに大変好評となりました。この船乗り達のためのワークウエアが現在のセントジェームスのバスクシャツの原型となっているのです。その後、バスクシャツはファッションアイテムとして、芸術家のピカソやデザイナーのジャンポール・ゴルチェといった数多くのセレブに愛用され、世界的なファッションアイテムとしての地位を確かなものとしていきます。
セントジェームス愛用者の８割が納得！サイズ感で変わる３つの着こなしパターン
１）着心地の良さ
ピリアックの最大の特徴は、肌触り、着心地の良さです。ウェッソンの分厚い生地と比べると、かなり薄い生地を採用しており汗をかいても乾きやすく、風通しの良いところが大きな違いとなっています。この柔らかく、滑らかな素材は、素肌に着てもストレスが少ない為、純粋にインナーとして活用することも可能です。また、ワークウェアだけに洗濯にも強くピリアックの柔らかい生地は、着用と洗濯の繰り返しで着用者の体に、しっくりと馴染んできます。まるで、デニムのパンツのように育っていくカットソーは着れば着るほどに愛着もでてきて、夏のスタイリングには欠かせないアイテムとなるでしょう。
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２）フランス生産のこだわり
セントジェームスは、フランスでの生産にこだわりがあり、ピリアックについてもフランス生産を守り続けています。バスクシャツメーカーの中でも、国内の自社工場で、生地の製造、縫製、生産までを行うブランドは、セントジェームスだけとなっています。その取り組みが評価され２００５年には、＂伝統を正しく継承しフランスの精神を伝達する企業＂として高い評価を受け、社会へ貢献した優良企業に授与される名誉あるＥＤＣ優秀賞を受賞、２０１４年には、優れた職人技と産業を有する企業に与えられるＥＰＶ（国宝企業）の認定を受けています。日本の民藝的要素を持つ、貴重なブランドは、マリンウェアの生産というブランドの原点を見失わず、普段着として使いやすい価格帯で製品の提供を続けています。
 | ☆国内正規品【SAINT JAMES】セントジェームスPIRIAC（ピリアック）半袖TシャツBORDER ボーダー全28色（15/28色）[ネコポス対応] 価格:7,480円 |
３）コーディネートのしやすさ
ピリアックの薄手の生地は、一枚でＴシャツとして使用することはもちろん、インナーとしての使用もできる為、コーディネートしやすいアイテムと言えます。袖の長さは、半袖よりもやや長く一枚で使用する際に、充分な存在感があります。また、ジャケット類を着る場面でも、薄手のピリアックであればアウターのシルエットにも響かず、着づらさもありません。マリンパーカーにボーダーを合わせて、デニムとローファーでオーセンティックなコーディネートもお手のものです。また、着丈が長過ぎない為、オーバーサイズでの着用もしやすいアイテムです。
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セントジェームスを着てみたい！はじめにチョイスすべき４つのカラーパターン
［まとめ］
ここまで、セントジェームスの夏の定番モデルとして、定着しているピリアックの魅力についてお話ししてきました。蒸し暑い日本の夏にも、セントジェームスを着てみたいという方には、このピリアックはうってつけのアイテムと言えるでしょう。また、定番カラーだけでなくシーズンによって限定カラーが登場するところも、ワクワクするところです。夏の訪れよりも、ちょっと早目にショップに足を運んで、ピリアックのカラーを吟味してみてはいかがでしょうか。
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