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ザ・なつやすみバンドの"パラード"を聴いたら、最高の非日常を味わえた3つのワケ

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ザ・なつやすみバンドと聞いて、どんなイメージが湧いてくるでしょうか?バンド名のとおり、"毎日が夏休みであれ"というストレートなコンセプトで活動しているバンドです。忙しい毎日、煩わしい人間関係、仕事をしている意味、現代を生きる人は私を含めて、皆それぞれに思い悩んで、日常を過ごしています。私が、ザ・なつやすみバンドの音楽に出会ったのは、会社でストレス満載で働いていたタイミングでした。真夜中にネットサーフィンをしていて、"ザ・なつやすみバンド"?なんだこれ、と調べてみたところ、なんだか良さそうと感じて試聴、やっぱり良いかも、とCD購入、出会って良かったという流れから、現在ヘビーに聴いているといった感じです。今回、ご紹介するアルバム"パラード"は、忙しさにかまけて忘れていた、楽しい、面白い、といったポジティブな感情を刺激してくれる素敵な作品となっています。今回は、ザ・なつやすみバンドのアルバム"パラード"についてお話ししていきます。

[ザ・なつやすみバンドとは?]

中川理沙(Vo , Piano)、高木潤(B)、村野瑞希(Dr)、MC.sirafu(Steelpan, Trumpet)からなる4人組バンドです。「毎日が夏休みであれ!」という信念のもと2008年4月に結成されました。2010年、メンバーにMC.sirafuが加入してからは、スティールパンやトランペットによる異国情緒溢れるトロピカルなサウンドが加わり、バンドの独特の個性を確立させます。2012年に自主制作で完成させた1stアルバム"TNB!"はノンプロモーションながら口コミだけで大ヒットを記録します。同アルバムはさまざまなメジャー作品と並んで、第5回CDショップ大賞にノミネートされました。2015年3月に2ndアルバム"パラード"でメジャーデビューをしました。

1)ボーカル中川理沙の歌声

ザ・なつやすみバンドのボーカル、中川理沙さんの歌声を初めて聴いたときの、衝撃は忘れられません。私個人の印象は中性的で、少年?、少女?のような、ジェンダーレスな声質と、バンド名が妙にしっくりきたことを覚えています。透き通るような声の中に、時折いたずらっぽさが散りばめられた歌声はクセになって、たびたび聴きたくなってしまいます。こんなに凛として綺麗な声であるにも関わらず、まるで冷たい印象もなく逆に田舎のおばあちゃんの家のような、安心感、包容感を聴く人に与えるボーカル力は、バンドの大きな魅力、聴きどころであると言えるでしょう。アルバム"パラード"においては、ボーカルの少年感が際立ち、聴くほどに夏休みの風景が、懐かしさとともに蘇ってきます。

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2)多国籍感のある曲調

MC.sirafuの加入によって、ザ・なつやすみバンドの音は、パズルのピースがはまるように完成されていきます。ギターのいないスティールパン、トランペット、ピアノを含めたバンド編成は、それだけでも、充分耳に新鮮な音を作り出しています。また、明るい、爽やか、といったポジティブな要素がアルバム"パラード"の大きな特徴であり、曲もトロピカルでいて、ちゃんと日本の夏休み文化を感じさせてくれる、いわゆる多国籍感がアルバム全体のカラーとなっています。さらに、バンド全体で一曲ずつリハーサルを重ねて、バンドメンバー同士、アイデアを出しつつ曲を完成させていくことも多く、その多国籍感は更に深くアルバム全体に浸透しています。

3)アルバムの世界観を表現する詞

仰々しいセリフや、むず痒くなるような言葉を敢えて使わず、日常的に使う言葉を大事にしている点も、ザ・なつやすみバンドの特徴の一つです。改めて、歌詞を辿れば分かりますが子供が見ても、何を伝えたいのかがすぐに分かる言葉が多く使われています。特に、アルバム"パラード"では、楽しくなる、みんなと頑張る、ちょっとしたイタズラ、純粋で真っ直ぐ、といった印象を与える言葉が目立ちます。それらの言葉の裏の意味をついつい考えてしまうのは、自分が大人になってしまったからかな、と少し寂しい気持ちになるほどです。頭をカラッポにして、流れてくる音と言葉を受け入れる、そうすると、日常の煩わしいあれやこれやに悩んでいる自分が馬鹿らしくなってきます。

[まとめ]

ここまで、ザ・なつやすみバンドのメジャー進出アルバムの"パラード"について、その魅力をお話ししてきました。子供たちの純粋で、真っ直ぐな気持ち、ばかばかしいことで笑い転げる姿、微笑ましいイタズラ、私はこのアルバムでこんなイメージをしてしまいます。忖度や妥協、長く生きていると、逃れられない嫌な現実が付き纏ってきます。そんな時は、"パラード"を聴いてみてはいかがでしょう。子供の頃は、特別何にも無くても楽しかったような気がしませんか。何とかなるような気がしてくる不思議な作品です。

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